夜空の中に輝く君を見つける
今日は家に帰ってもいつもみたいに小説を読むことができなかった。

彼女の顔が永遠と頭の中でループして消えない。

[ねぇ、大好き。私と付き合って。]

その言葉が頭に突っかかって集中できない。

「あぁ、もう。邪魔なんだけど…、。」

彼女の顔が出てくるたびに、僕は彼女のことが好きなのか好きじゃないのかわからなくなって悔しかった。

僕は彼女を振ったんだ。僕が今更好きだと思ったってそんなこと言う権利はない。

…それなら彼女が想いを伝えてくれる理由はなんだろう。

僕には権利があるのか?正解が欲しいから彼女は想いを僕に伝え続けるのか?

なら、僕は彼女の問いに答えてもいいじゃないか。それが正解なら。

気づいてしまった。
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