夜空の中に輝く君を見つける
「おはよう、ございます。」

緊張しているのか、今日の僕の挨拶はいつもより大きく、クラスの目が一瞬こちらに向いた気がした。

今日も少し早く来ている彼女は今日も僕の近くに寄ってきて、


と言って目を輝かせながら僕を見つめる。

僕は少しため息をつき、

「分かった。分かったから。今日、放課後、屋上。いるから。教室では話しかけてこないで。」

多分彼女は教室で話しかけて欲しくないから仕方がなく屋上に読んだのだと思ったのだろう。

屋上に居ると言った時は嬉しそうに、話しかけないでといったときは悲しそうに笑った。

でも、すぐにもとの笑顔に戻って

「そっか!じゃぁ、私も部活が終わったら屋上に行くね!」

その声はいつもより嬉しそうで大きくて、もうほとんど揃っているクラスメイト耳にも聞こえただろう。

彼女のこういうところ嫌いだ。
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