夜空の中に輝く君を見つける
次の日。
僕が教室に入った瞬間クラスのカースト上位の女子たちが僕に話しかけてきた。

「ねー秋原!あんた湊の告白断ったんだって?あんないい女もうどこにもいないよ?」

「そーだよ!可愛くて頭良くてちょとドジで優しくて面白くて小さくてボッキュンボンの憧れの体型だし…。ここだけの話、湊身長157cmでちょっと小さめだけど、胸Cカップあるんだよ??私のほうが身長高いのにBカップなのに…」

そんな情報を底辺男子高校生に言ってもいいのでしょうか…。

「おっはー」

そんな話を一方的に話されていると、彼女が入ってきた。いつもどおり彼女の周りはすぐに人でいっぱいになり次第に彼女の姿は僕の席からじゃ見えなくなってしまった。

「おはよ!奏人くん!」

わざわざ端っこの僕の席にまで挨拶をする彼女。心なしか頬が少し赤く染まっているようにも見えた。

まわりのクラスメイトの視線は一気にこちらに向き、僕と彼女はクラスの注目の的となった。

最悪だ…。

すぐにでもこの空間から逃げ出したかった僕は、あとホームルームが始まる余鈴が鳴るまで五分しかないのに屋上に向かった。

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