秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
「夕食はちょっといいところに行こうと思って予約したんだ。まだ時間があるけれど、見たいものとかある?」

「ええと……ブランド品とかのお店は、あまり詳しくなくて」

「じゃあ、少し裏道りを歩いてみようか。大通りには有名なブランドショップが多いけれど、この辺りはこの辺りで、隠れ家的な店があっておもしろいよ」

涼晴は私の手をきゅっと握り、裏通りを歩き始めた。住宅に交じってマイナーブランドのブティックやギャラリーが軒を連ね、どれも個性的で素敵だ。

センスのよさそうなお店の看板を見つけ、私は涼晴の手をきゅっと引く。

彼が目でいいよと合図してくれたので、私たちは揃って地下へ続く階段を下っていった。

どうやらセレクトショップだったらしく、店内にはドレスやバッグ、パーティー用のパンプスなど、煌びやかなアイテムが揃っていた。

どれもビジューやグリッターがキラキラしていて、私にはちょっと派手すぎるかもしれない。

私が二の足を踏んでいると、彼は「たまにはこういうのもいいんじゃない?」と背中を押してくれた。

「ドレスなんて、なかなか着る機会がないから……」
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