秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
弱い場所を浅くいじられ、たまらず根を上げた。今度は私から、彼の体を押さえつけるように、激しくかき抱く。

彼の吐息で肌を撫でられ、それだけで眩暈を起こしそうになった。

「ゆっくりって言ったのは茜音だよ。ほら、まだここにキスもしていないのに」

「――っ、あっ」

一番敏感な場所にキスをされ、下腹部がじわりと熱をもつ。

焦らされた仕返しをされているのだと気づき、涙目になって涼晴を睨んだ。

彼はクスクスと笑って、今度こそ私が求めた通りの深い愛撫をくれる。

「茜音。今日は二年分愛してあげるよ」

「え、やっ……私、そんなにされたら――」

悲鳴を無視して、彼は私の体に強く愛を流し込んだ。

彼が与えてくれる快楽に溺れ、この身に忘れかけていた情熱を再び灯す。

久方ぶりに過ごすふたりの夜は、とても心地よくてしあわせだった。


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