秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
「涼晴は、なにか知らないか? 茜音の彼氏のこと。誰が父親なのか……知ってたら、教えてくれ」

「……どうして俺に聞く。茜音ちゃんに子どもがいたなんて、ついこの間知ったばかりなのに」

「……だよなぁ」

斗碧はやるせなく目を逸らし、ぎゅっと拳を握りしめる。

まさか彼も、俺が父親だと疑って――いや、それはないはずだ。茜音との関係を斗碧には話していない。

いったいなにを隠しているんだ、茜音……。

彼女から直接話を聞く必要がある。でなければ、真実はわからないままだ。


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