そして、僕達は溺れた
私は自分の部屋に行きベッドに
倒れかけ自分1人の空気を確かめ
今日あったあの人のことを考えた。
"佐久間 翔太"か。
男の割には意気地なしだったし
なんか、オドオドしてたし
虫が好きとか言う割には蜂にあんなに
驚いてたし。。。でも、、、、
優しそう.......と言うより優しかった。
それに何だろう、あのなんとも言えない安心感。
あの人と一緒に居たら優しい空気に
包み込まれて嫌なこととかそう言うの全部忘れられる気がした、今までにない優しい気持ちになれた。
顔だって悪くはなかったし、、、、
ああ!やめよやめよ
こんなこと考えるなんて私やっぱり
変なのかもしれない
でもこれって恋...........なのかな..........?
違う違う!違うって!!
あり得ないでしょ!私は今まで一目惚れとかしたことがない。それに私が
思い描いている恋愛もこんなのではない。例えば私が道に迷っていたら
ある男の人がスッと来て優しく道を
丁寧に教えてくれてその優しさに私が
惚れて付き合う、みたいなそんな......
優しく?.....優しく...優しい男の人?
あああ!もう!何で、何であの人が
頭の中に出てくんのよ!もう寝よ。
私きっと疲れてるんだよ。
自分に半ば強引に言い聞かせて私は
そのまま眠りについた。
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