偽りの夫婦〜狂愛〜
「ごめん!つい…紅音と重なって……。
陽愛ちゃんもごめんね……」
「いえ!びっくりしただけなんで…。
あの…紅音さん?って、誰ですか?」
「俺の最愛の女性だよ……!」
「やっぱり…」
「え?陽愛?」
「陽愛ちゃん?」
「だって、あんなに愛しく名前を呟くのは、それ以外あり得ないなって!
さっきは私ではなく、紅音さんを見てたんですね」
「もう…この世にはいないけどね……」
「え……?」
「死んだんだ」
「そうなんですね…だから、私まで苦しくなる位の声だったんですね……」
少し切なそうに、白雪を見る陽愛。
白雪は陽愛のその優しい表情に、どこか紅音を重ねていた。
「白雪、俺の知らないとこで絶対…陽愛に会うなよ!」
陽愛を職場に送り、事務所に向かう途中の車内。
「もちろんだよ!陽愛ちゃんは紫龍のモノだよ!
心配しないで?紫龍を傷つけたりしないよ!」
「………姉貴と重なってるんだろ?陽愛のこと」
「うん…びっくりした。正直……」
「やっぱりな……いくら白雪でも、陽愛だけは…ダメだ……」
陽愛だけはダメなんだ。
陽愛は俺のモノなんだから━━━━━━━━
その日の夜、紫龍と白雪はクラブにいた。
「紫龍様、お久しぶりです」
「あぁ、ママ…コイツ白雪。俺の従兄弟」
「初めまして、ママの市子です」
「白雪です。よろしく!へぇーここ?紫龍の店。いい店じゃん!」
「ここっつうか、この辺。ここが一番安定してる」
VIP席に案内され、
「そういえば、この間紫龍様と一緒にいたってゆう女性。
会わせて下さらないんですか?吉野さんには何度もお伝えしてますのに…」
「一緒にいた女性?」
「陽愛様のことです」
後ろに控えている、吉野が耳打ちする。
「えぇ、うちの前でボーイと一緒にいた方ですわ。
ボーイが素敵だと言ってました」
「………あーあの時…」
陽愛が紫龍をつけてきた時のことだ。
「ママ、あの人は……陽愛はダメだ!
絶対に……」
陽愛ちゃんもごめんね……」
「いえ!びっくりしただけなんで…。
あの…紅音さん?って、誰ですか?」
「俺の最愛の女性だよ……!」
「やっぱり…」
「え?陽愛?」
「陽愛ちゃん?」
「だって、あんなに愛しく名前を呟くのは、それ以外あり得ないなって!
さっきは私ではなく、紅音さんを見てたんですね」
「もう…この世にはいないけどね……」
「え……?」
「死んだんだ」
「そうなんですね…だから、私まで苦しくなる位の声だったんですね……」
少し切なそうに、白雪を見る陽愛。
白雪は陽愛のその優しい表情に、どこか紅音を重ねていた。
「白雪、俺の知らないとこで絶対…陽愛に会うなよ!」
陽愛を職場に送り、事務所に向かう途中の車内。
「もちろんだよ!陽愛ちゃんは紫龍のモノだよ!
心配しないで?紫龍を傷つけたりしないよ!」
「………姉貴と重なってるんだろ?陽愛のこと」
「うん…びっくりした。正直……」
「やっぱりな……いくら白雪でも、陽愛だけは…ダメだ……」
陽愛だけはダメなんだ。
陽愛は俺のモノなんだから━━━━━━━━
その日の夜、紫龍と白雪はクラブにいた。
「紫龍様、お久しぶりです」
「あぁ、ママ…コイツ白雪。俺の従兄弟」
「初めまして、ママの市子です」
「白雪です。よろしく!へぇーここ?紫龍の店。いい店じゃん!」
「ここっつうか、この辺。ここが一番安定してる」
VIP席に案内され、
「そういえば、この間紫龍様と一緒にいたってゆう女性。
会わせて下さらないんですか?吉野さんには何度もお伝えしてますのに…」
「一緒にいた女性?」
「陽愛様のことです」
後ろに控えている、吉野が耳打ちする。
「えぇ、うちの前でボーイと一緒にいた方ですわ。
ボーイが素敵だと言ってました」
「………あーあの時…」
陽愛が紫龍をつけてきた時のことだ。
「ママ、あの人は……陽愛はダメだ!
絶対に……」