偽りの夫婦〜狂愛〜
「え?紫龍様…?」
紫龍の雰囲気が、黒く重くなる。
「ママ、彼女のことは忘れて?
じゃないと、ママの綺麗な顔がボロボロになっちゃうよ?」
白雪がママにニコッと微笑んで、話す。
微笑んではいるが、目が真っ黒で闇の中に続いているように、恐ろしい。
「え、えぇ……」
「紫龍様~、お待たせしました。今日はご友人を連れてきて下さったんですか?」
あの時も紫龍と一緒にいた女性・まどかが、席についた。
この店のNo.1だ。
「初めまして!」
「初めまして。まどかです!」
「白雪だよ!紫龍の従兄弟。俺のこともよろしくね!」
「白雪様ですね!えぇ、こちらこそ…!」
「紫龍様、いいフレンチ見つけたんですよ?
また行きましょ?」
「まどか」
「はい!」
「…………あんま、調子乗んな…」
「え…?」
「言ったよな!?あの時は特別だと。俺は同伴もアフターもしないって、話したはずだ」
ブーッブーッ……
紫龍のスマホが震える。
画面表示を見て、紫龍の顔がフワッと緩み微笑む。
「え……」
まどかが、びっくりしたように紫龍を見る。
「陽愛ちゃん?」
「あぁ…メールだ」
中身を白雪に見せた。
【お仕事お疲れ様。
忙しいのに、ごめんね……。
今日は何時に帰ってこれる?早く会いたいなって思って、メールしました。
陽愛】
「可愛い~陽愛ちゃん」
「フフ…だろ?だから放せない……」
「紅音だって、よくこんなメールくれてたなぁ」
「あの姉貴が?」
「そうだよ!俺にはよく甘えてた…!」
「想像つかねぇ…」
「紫龍には絶対見せなかったもんね!弱いとこ。
まぁ、俺達もだけどね!
紫龍も俺にしか甘えなかったし」
紫龍の雰囲気が、黒く重くなる。
「ママ、彼女のことは忘れて?
じゃないと、ママの綺麗な顔がボロボロになっちゃうよ?」
白雪がママにニコッと微笑んで、話す。
微笑んではいるが、目が真っ黒で闇の中に続いているように、恐ろしい。
「え、えぇ……」
「紫龍様~、お待たせしました。今日はご友人を連れてきて下さったんですか?」
あの時も紫龍と一緒にいた女性・まどかが、席についた。
この店のNo.1だ。
「初めまして!」
「初めまして。まどかです!」
「白雪だよ!紫龍の従兄弟。俺のこともよろしくね!」
「白雪様ですね!えぇ、こちらこそ…!」
「紫龍様、いいフレンチ見つけたんですよ?
また行きましょ?」
「まどか」
「はい!」
「…………あんま、調子乗んな…」
「え…?」
「言ったよな!?あの時は特別だと。俺は同伴もアフターもしないって、話したはずだ」
ブーッブーッ……
紫龍のスマホが震える。
画面表示を見て、紫龍の顔がフワッと緩み微笑む。
「え……」
まどかが、びっくりしたように紫龍を見る。
「陽愛ちゃん?」
「あぁ…メールだ」
中身を白雪に見せた。
【お仕事お疲れ様。
忙しいのに、ごめんね……。
今日は何時に帰ってこれる?早く会いたいなって思って、メールしました。
陽愛】
「可愛い~陽愛ちゃん」
「フフ…だろ?だから放せない……」
「紅音だって、よくこんなメールくれてたなぁ」
「あの姉貴が?」
「そうだよ!俺にはよく甘えてた…!」
「想像つかねぇ…」
「紫龍には絶対見せなかったもんね!弱いとこ。
まぁ、俺達もだけどね!
紫龍も俺にしか甘えなかったし」