偽りの夫婦〜狂愛〜
「どうしてって?」
「普通は、ダイニングテーブルって向かい合って座るでしょ?私達二人なんだし。
なのに、並んで座るの変だよ?」
「フフ…だって向かいに座ったら、陽愛に触れられないじゃん…それに今日はお世話したいし」
「大丈夫だよ。自分のこと位、自分で……」
「ダーメ!ご飯食べさせてあげる。
はい、あーん」
と陽愛の口元に、パンを持っていった。
「自分で…」
「早く!」
少し急かされ、しかたなくパクッと食べた陽愛。
「可愛い~なんか子どもみたい…」
「恥ずかしい////」
それ以降も、紫龍が食べさせる。
「はい、あーん」
「あーん。美味しい…。
紫龍は、食べないの?」
「食べるよ?陽愛が食べたらね…!食後にケーキ食べよ?昨日買ってきてくれたんでしょ?」
「あ、そうだった!そうなの!鳥羽さんに教えてもらって……」
は━━━?鳥羽?
昨日のスマホの奴!
「誰?それ?」
つい、声のトーンが低くなる。
「え……職場の新しい社員さんで、昨日挨拶に来られたの」
陽愛がビクッとして、答える。
「そう…で?何故、ケーキ?」
「あ…それでその時にロールケーキ差し入れてくれて、他のケーキも美味しいって聞いたから、紫龍と食べたいなって!」
「そうだったんだ。まさか、口説かれたりしてないよね…?」
「え?し、してないよ!」
更にビクッとなる、陽愛。
「だよね…?もし口説かれたりしてたなら、メール報告必須だし」
紫龍の声のトーンだけでなく、雰囲気も黒く重たくなる。
「普通は、ダイニングテーブルって向かい合って座るでしょ?私達二人なんだし。
なのに、並んで座るの変だよ?」
「フフ…だって向かいに座ったら、陽愛に触れられないじゃん…それに今日はお世話したいし」
「大丈夫だよ。自分のこと位、自分で……」
「ダーメ!ご飯食べさせてあげる。
はい、あーん」
と陽愛の口元に、パンを持っていった。
「自分で…」
「早く!」
少し急かされ、しかたなくパクッと食べた陽愛。
「可愛い~なんか子どもみたい…」
「恥ずかしい////」
それ以降も、紫龍が食べさせる。
「はい、あーん」
「あーん。美味しい…。
紫龍は、食べないの?」
「食べるよ?陽愛が食べたらね…!食後にケーキ食べよ?昨日買ってきてくれたんでしょ?」
「あ、そうだった!そうなの!鳥羽さんに教えてもらって……」
は━━━?鳥羽?
昨日のスマホの奴!
「誰?それ?」
つい、声のトーンが低くなる。
「え……職場の新しい社員さんで、昨日挨拶に来られたの」
陽愛がビクッとして、答える。
「そう…で?何故、ケーキ?」
「あ…それでその時にロールケーキ差し入れてくれて、他のケーキも美味しいって聞いたから、紫龍と食べたいなって!」
「そうだったんだ。まさか、口説かれたりしてないよね…?」
「え?し、してないよ!」
更にビクッとなる、陽愛。
「だよね…?もし口説かれたりしてたなら、メール報告必須だし」
紫龍の声のトーンだけでなく、雰囲気も黒く重たくなる。