帝王と私~Darkness~
帝王は美しい
「はい、弥生。
ローストビーフ!」
「うん…」
「もう!大丈夫っつてんでしょ?」
栞奈が元気づけてくれている。
「それに、そのドレス似合ってるじゃん!」
「ほんと…!?
貴将さん、可愛いって言ってくれるかな?」
「え?帝王、そのドレス知らないの?」
「え?うん。内緒で買ったの。
貴将さんには違うドレスを着るって伝えてる」
「大丈夫かな…?」
「は?」
「ううん。こっちの話」
「ん?」
でも、その栞奈の言葉の理由をすぐに知ることになる。
「帝王様よ!」
「相変わらず、素敵!」
「綺麗な方~」
颯爽と会場の真ん中を歩く、帝王こと貴将。
この人が自分の恋人とは思えない程の美しさと、貫禄。
益々、不安が募っていく。
身分違いの恋ってこんな感じなのかな……?
弥生は他人事のように、ただただ見とれていた。
壇上に立ち、挨拶をする貴将。
夢なのかな…?
このまま、消えようかな…?
糸島に紹介する以前に、この美しい貴将の恋人でいることの不安の方が膨らんでいった。
挨拶が済み、壇上を下りた貴将がこちらをフッと向いた。
弥生と目が合う。
驚いたように目を丸くした、貴将。
そこまま弥生に向かって、真っ直ぐゆっくり歩いてくる。
黒いオーラを纏って………
「え?貴、将さん?」
貴将の黒いオーラの恐ろしさか、貫禄かわからないが、周りの社員達が一気に貴将と弥生の間の道を開けた。
美しい悪魔がこちらに向かってくるような感覚。
弥生は足がすくんでいた。
ローストビーフ!」
「うん…」
「もう!大丈夫っつてんでしょ?」
栞奈が元気づけてくれている。
「それに、そのドレス似合ってるじゃん!」
「ほんと…!?
貴将さん、可愛いって言ってくれるかな?」
「え?帝王、そのドレス知らないの?」
「え?うん。内緒で買ったの。
貴将さんには違うドレスを着るって伝えてる」
「大丈夫かな…?」
「は?」
「ううん。こっちの話」
「ん?」
でも、その栞奈の言葉の理由をすぐに知ることになる。
「帝王様よ!」
「相変わらず、素敵!」
「綺麗な方~」
颯爽と会場の真ん中を歩く、帝王こと貴将。
この人が自分の恋人とは思えない程の美しさと、貫禄。
益々、不安が募っていく。
身分違いの恋ってこんな感じなのかな……?
弥生は他人事のように、ただただ見とれていた。
壇上に立ち、挨拶をする貴将。
夢なのかな…?
このまま、消えようかな…?
糸島に紹介する以前に、この美しい貴将の恋人でいることの不安の方が膨らんでいった。
挨拶が済み、壇上を下りた貴将がこちらをフッと向いた。
弥生と目が合う。
驚いたように目を丸くした、貴将。
そこまま弥生に向かって、真っ直ぐゆっくり歩いてくる。
黒いオーラを纏って………
「え?貴、将さん?」
貴将の黒いオーラの恐ろしさか、貫禄かわからないが、周りの社員達が一気に貴将と弥生の間の道を開けた。
美しい悪魔がこちらに向かってくるような感覚。
弥生は足がすくんでいた。