研究員たちの思春期〜恋の仕方が分かりません!〜
「ねえ」
理仁に久しぶりに話しかけられたのはクリスマスの翌日12月26日だった。
驚いて思わず笑顔が固まってしまった。
「これチェックしてくれない?」
そう言って、理仁が一人でまとめてるプレゼン用資料を渡してきた。
驚きを隠せないまま受け取る。
「分かりにくいとか、こう書いたらいいとか、そういうのあったら言ってほしいんだけど」
理仁も少し、表情が硬い。
「うん、あ、私も」
そう言って呼び止める。
「これあとはグラフ入れるくらいだから、文章だけ全体的に見てほしいな」
頑張って笑顔を作ってみた。
少し理仁も笑う。
「うん、見とく」
久々に見た笑顔に、今までガッチガチに強張ってた心が溶け出す。
良かった。
話せた。
ずっとずっと話せないままなんじゃないかと、完全に断ち切られてしまったんじゃないかと思った。
良かった。
恋が実ってほしいなんて贅沢は言いません。
少しずつ、前の状態に戻れますように。
私の心がしっかりと前を向いた。
理仁に久しぶりに話しかけられたのはクリスマスの翌日12月26日だった。
驚いて思わず笑顔が固まってしまった。
「これチェックしてくれない?」
そう言って、理仁が一人でまとめてるプレゼン用資料を渡してきた。
驚きを隠せないまま受け取る。
「分かりにくいとか、こう書いたらいいとか、そういうのあったら言ってほしいんだけど」
理仁も少し、表情が硬い。
「うん、あ、私も」
そう言って呼び止める。
「これあとはグラフ入れるくらいだから、文章だけ全体的に見てほしいな」
頑張って笑顔を作ってみた。
少し理仁も笑う。
「うん、見とく」
久々に見た笑顔に、今までガッチガチに強張ってた心が溶け出す。
良かった。
話せた。
ずっとずっと話せないままなんじゃないかと、完全に断ち切られてしまったんじゃないかと思った。
良かった。
恋が実ってほしいなんて贅沢は言いません。
少しずつ、前の状態に戻れますように。
私の心がしっかりと前を向いた。