研究員たちの思春期〜恋の仕方が分かりません!〜
理仁が立ち止まる。
そして静かな穏やかな口調で私の目を見て言った。

「だから、何かあったら絶対に守るから、ずっとついてきて欲しい」

ただのミジンコ仲間だと思われてるのが、ずっと辛かったのに。

理仁にとってのミジンコは、きっと恋愛を超えている。

年末が近い冬の夜。

心が嬉しくて幸せで、何かがギュッと抱きしめてくれたような、そんな夜。

冷たい風が吹いたのに、冷たくなかった。

この先、もし理仁が誰かと付き合ったとしても、恋に落ちたとしても、きっと私の存在がそれを超える。

超えられる。

そんな確かな自信がほんの少しだけ芽を出した。
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