研究員たちの思春期〜恋の仕方が分かりません!〜
2.諦め切れない夜
駅からの帰り道。
二人でトボトボ歩く。
桜の枝の先が赤くなってきてる。
半歩前を歩く理仁。
二人とも足取りが重い。
「あのさ」とその背中に声をかけた。
「理仁の未来にさ、私っている?」
理仁が斜め上を見上げる。
そこに何がいるの。
「いて欲しいな、とは思う」
そう言って私を見た。
なんか濁された気がする。
私も、いたいな、とは思ってるけど。
またすぐ会話がなくなった。
二人でトボトボ歩く。
桜の枝の先が赤くなってきてる。
半歩前を歩く理仁。
二人とも足取りが重い。
「あのさ」とその背中に声をかけた。
「理仁の未来にさ、私っている?」
理仁が斜め上を見上げる。
そこに何がいるの。
「いて欲しいな、とは思う」
そう言って私を見た。
なんか濁された気がする。
私も、いたいな、とは思ってるけど。
またすぐ会話がなくなった。