愛の像
一息ついたところで、パソコンの共通フォルダから今日の予定表を見ると午後までびっしり誰かしらに面会の予定が入っている。
これを二人で捌くのはかなり苦労する。しかもまだ21、22歳の2人でだ。
まぁ不満を言ったところで誰かがしてくれるわけでもない。
それに泣き言なんて言ってられない。
ここはこの会社の顔なのだ。
受付の対応で相手を不機嫌にさせるわけにわいけない。
それくらい覚悟を持って仕事をしている。
昼前の業務が終わると、交代でご飯を食べる。
「美穂ちゃん先いいよ〜」
「いえ、萌香さんこそお先にどうぞ私は後でで大丈夫なので」
「そう?じゃあお言葉に甘えてお先に。ありがと!」
一礼して席を立つ。
数件対応しているうちに萌香さんが帰ってきた。
とてもニコニコしている。どうしたのか聞いてほしいオーラをプンプンさせている。