身を引くはずが、一途な御曹司はママと息子を溺愛して離さない
さきほどの触れるだけのキスとは違う深い口づけが、角度を変えて何度も繰り返される。いつの間にか舌を絡め取られ、口内を執拗に犯されていく。
絡み合うようなキスに溺れていると、芹沢課長の手が私のブラウスのボタンを上から順番に外していった。
『ちょ、ちょっと待ってください』
キスの合間に、乱れた呼吸で懇願すると『無理』と即答されてしまう。
ブラウスのボタンを外されたことではだけてしまった私の胸元に芹沢課長が顔を埋める。
鎖骨のあたりにキスを落され、そのまま舌が這って、ゆっくりと舐め挙げられた。その刺激に、思わず声が漏れてしまう。
『やっ……芹沢課長』
『――好きだ、美桜。愛してる』