ひと夏の想い出 〜また貴方に会えたら〜
「おばあちゃーん。来たよー!」



ガラッと扉が開いておばあちゃんが出てきた。



「なぎちゃんいらっしゃい。早く上がって。」



「うん! お邪魔しまーす。」



祖父母の家は冷房が効いていてすごい快適だ。
リビングに入るとおじいちゃんも笑顔で迎えてくれる。



「なぎちゃん久しぶりだねぇ。」



「おじいちゃん久しぶり!」



2人の笑顔を見ると嬉しい気持ちになる。
祖父母と話しているとふと、さっきの男の子の事を
思い出した。
忘れてた!荷物置いたら浜辺に行こうと思ってたのに!



「おばあちゃん!浜辺に行ってきてもいい?」




「暗くなる前に帰っておいでね?」



「はーい! 行ってきます!」



あの男の子まだいるかな?
急いで浜辺に向かって走り出す。
< 2 / 31 >

この作品をシェア

pagetop