ひと夏の想い出 〜また貴方に会えたら〜
何事も無かったかのように凪紗と毎日を過ごした。




毎日来てたはずの凪紗が今日は来なかった。
なんでだろう。
俺が幽霊だとバレたのか?
それで怖くなって来なかったのか?
考えれば考えるほど不安になって怖くなった。






自分から凪紗に会いに行ってなんで来なかったのか訳を聞きたい。
でも俺は、この浜辺から出ることが出来ない。
それがもどかしくしょうがなかった。






もう会えないんだと勝手に勘違いした俺は
寂しい気持ちでいっぱいだった。
だが次の日後ろから 「海里」って声がして
振り向くと優しい笑顔をした凪紗がいた。






凪紗の顔を見たら昨日の落ちこんだ気持ちも
飛んで行った。
そして凪紗が昨日来なかった理由は考え事を
していたらしい。





「俺はてっきり……幽霊だと気づいたからだと思った」






てっきりの後から聞こえなかったらしい凪紗は
「てっきりの後聞こえなかった。 なんて言ったの?」
って聞いてきたけど俺は 「なんでもない」と答えを誤魔化した。
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