ひと夏の想い出 〜また貴方に会えたら〜
あれからは来ない日はなく、また毎日俺に会いに来てくれた。
このままずっと凪紗と一緒にいたい。
その気持ちとは裏腹に別れの時が近づいていた。





凪紗がもう明日帰らないと行けないらしい。
帰ってしまうともう会うことはできない。
最後の日だから、自分の事を打ち明けて
凪紗は困るかもしれないけど後悔したくないから
気持ちも伝えよう。





そう決心した途端に凪紗が 「最後の思い出に花火をしない?」って言ってきたから、今の内に凪紗の笑顔を
いっぱい見ておこうと思って、「いいよ」と言った。





そして最後の線香花火。
静かになった今ならちゃんと話せるかもしれないと
思って、思い切って話す事にした。





話し始めた俺を真剣に見つめながらしっかりと
話を聞いてくれている。
凪紗ならバカにしたりせずにちゃんと聞いてくれると
思った。







《海里side end》
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