ひと夏の想い出 〜また貴方に会えたら〜
気持ちが落ち着いてきておばあちゃんの家に帰った。
目を真っ赤にして帰ってきた私を見て心配して
声をかけてくれたけど、私は誰かと話す気分
じゃなくて「大丈夫」とだけ伝えすぐに部屋にもどった。






布団にもぐってからも海里が消えた事実が
受け止めきれなくて涙が止まらない。
もっと早く気持ちを伝えてたら。
なんですぐに言わなかったんだろ。
時間は無限にあるわけじゃないんだ。






後悔しても遅い。
だって海里はもういないんだから……。
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