クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する
そしてこの勧誘大会の運営と管理を任せられたのが理事長の孫であり、現校長の息子である菅原響一郎その人だった。
「只今より新入生勧誘大会を開催する。わかりきったことだが念のため、言い添えておく。在校生諸君は新入生をむやみに恫喝しない、嘘八百の入部特典をチラつかせない、力ずくで部室に拉致しない。以上3点を厳守したまえ。さもなくば生徒会がその責任において鉄鎚を下す。以上だ」
銀縁眼鏡を人差し指と中指で優雅に押さえ、それだけ言い捨てると響一郎は颯爽と壇上を後にした。
「只今より新入生勧誘大会を開催する。わかりきったことだが念のため、言い添えておく。在校生諸君は新入生をむやみに恫喝しない、嘘八百の入部特典をチラつかせない、力ずくで部室に拉致しない。以上3点を厳守したまえ。さもなくば生徒会がその責任において鉄鎚を下す。以上だ」
銀縁眼鏡を人差し指と中指で優雅に押さえ、それだけ言い捨てると響一郎は颯爽と壇上を後にした。