クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する
シーンとして誰も音を立てない。大講堂の1000人以上の全校生徒が息を呑む。

落ち着いた物腰、堂々とした立ち居振る舞い、よく通るバリトンボイス。

理事長の縁故とはいえ、まだ中学2年生の14歳。

ゆくゆくは菅原グループの総帥となることが約束された少年である。

さすが、人の上に立つ男は違う。

男子は嫉妬に歯ぎしりし、女子はうっとりと熱い眼差しを送る。

「はああぁぁ~~~」

その時、鳥飼魅亜はカミナリに打たれたような衝撃に身震いしていた。

ゾクゾクして鳥肌が立つ。

「カ、カッコイイ!カッコ良すぎるよ……!!」
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