クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する
銀縁眼鏡の知的な風貌に、男らしい艶やかな黒髪。

そして……とてつもなく強い意志……。

まさに、魅亜のハートに、どストレートであった。

魅亜の初恋……。

魅亜の一目惚れ……。

キュッと胸が締め付けられる初めての感覚……。

切ない片想いの始まり──

だが、残念ながら、菅原響一郎にどストレートを打ち込まれたのは魅亜1人ではなかった。

「その手を放せ。新入生が嫌がっているだろう」

「はっ……!?」

相手が気付いた時にはもう遅い。

入部を無理強いしていると判断された在校生には響一郎の鉄鎚が容赦なく振り下ろされた。
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