クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する
菅原先輩の両手で握られた自分の手が、燃えるように熱い。

顔もほてるように熱くてたまらない。

緊張してドキドキして、気絶しそうなほど嬉しい……。

こんなことって……。

だって、あんなに憧れてた菅原先輩が私に──

「あ~~~、ゴホン!すまないが話を続けさせてくれないかね!?響一郎に、それから……。鳥飼魅亜さん?」

「ひゃあああぁあーーー!!」

自分の世界に入っていた鳥飼魅亜(トリカイ ミア)13歳は、背後からいきなり声を掛けられて、驚きのあまり裕に2メートルばかり飛び上がってしまった。

飛び上がった拍子に魅亜の膝が響一郎の顎を下から蹴り上げる。
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