クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する
「ぐっ……!」と短い悲鳴を漏らし、彼はそのままイナバウワーのように大きく身体をのけ反らせると、絨毯の上に大の字にダウンしてしまった。

「きゃああぁーーー!す、すみません!すみません!すみません!!」

立ち尽くしたまま、何度もペコペコ頭を下げて真っ赤になって謝り倒す魅亜。

「しっかりせんか!響一郎!お前は武術家だろう!?勝負は10カウントからだ!!」

息子の思わぬ醜態に気が動転したのかワケの判らない激励を飛ばす校長。
< 3 / 200 >

この作品をシェア

pagetop