内緒の赤ちゃんごとエリート御曹司に最愛を刻まれました~極上シークレットベビー~
「ええ、先日副社長と、宇月温泉の取引に行った際にご挨拶させていただきました。宇月町役場の方です」
「そうなんですね。副社長に取り次いでほしいとおっしゃられているんですが、アポイントがなくて……」
女性が少し安堵して、事情を話す。
奈々美が頷いた。
「確かにアポイントがなければ、お取り継ぎできませんね。でも知らない方ではありませんから、用件は私が代わりにお聞きしておきます。副社長にお伝えするかどうかも私が判断します」
やや一方的に言って、奈々美は祐奈の方へカツカツとやってくる。そしてにっこりと微笑んだ。
「秋月さん、外でお話ししましょう」
「ちょっと、大泉さん。それは困ります。お話しを聞くなら、とりあえず秘書室には報告しないと……!」
女性が慌てて奈々美を止める。
だが奈々美はそれに高圧的に応えた。
「報告は私がしておきます。あなたはここにいて」
そしてひとりエントランスに向かって歩いてゆく。
迷いながらも受付の女性に頭を下げて、祐奈は彼女の後に続いた。
「そうなんですね。副社長に取り次いでほしいとおっしゃられているんですが、アポイントがなくて……」
女性が少し安堵して、事情を話す。
奈々美が頷いた。
「確かにアポイントがなければ、お取り継ぎできませんね。でも知らない方ではありませんから、用件は私が代わりにお聞きしておきます。副社長にお伝えするかどうかも私が判断します」
やや一方的に言って、奈々美は祐奈の方へカツカツとやってくる。そしてにっこりと微笑んだ。
「秋月さん、外でお話ししましょう」
「ちょっと、大泉さん。それは困ります。お話しを聞くなら、とりあえず秘書室には報告しないと……!」
女性が慌てて奈々美を止める。
だが奈々美はそれに高圧的に応えた。
「報告は私がしておきます。あなたはここにいて」
そしてひとりエントランスに向かって歩いてゆく。
迷いながらも受付の女性に頭を下げて、祐奈は彼女の後に続いた。