身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
凛音の積極的な反応でスイッチが入った柊吾は凛音の舌を絡め取ると、味わうように凛音の口内を探り続けた。

どちらのものかわからない呻き声が静かな部屋に響き、柊吾は我慢できないとばかりに凛音の身体を抱き上げ膝の上に置いた。

そして、ブラウス越しに凛音の胸を揉み、指先で先端を刺激する。

「あっ……やっ」

凛音は甘いうめき声を漏らした。

久しぶりに柊吾が触れた場所すべてが敏感に反応し声を我慢できない。

浅い呼吸を繰り返す合間に視線を動かすと、まっすぐに凛音を見つめる柊吾と目が合った。

その目はまだまだ物足りないと訴えているようで、ぞくりとした痺れが凛音の背中を駆け抜けていく。

「一週間ぶりなのに、煽るなよ。コントロールできなくなるだろう」
 
柊吾は投げやりな口調でそう言うと凛音の紅潮している頬を両手で包み込み、唇を凛音の耳元に近づける。

「愛してる、凛音」

「あ……」

夢にまで見た言葉が直接鼓膜を刺激し、凛音の心を大きく震わせた。

同時に声にならない声をあげ、柊吾に強くしがみついた。

「初めて……愛してるって……」
 
これまでどれほどその言葉が欲しかっただろう。




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