百怪談
不気味な幼女
三年前の出来事です。



夫の転勤が決まり、私たち家族は少し田舎のこの町に引っ越してきました。



そして引っ越しが終わったばかりの午後に、私は五歳になったばかりの娘の麻里を連れて近くの公園に遊びにきました。



来たばかりのこの田舎町で、当然、麻里に友達はいません。



公園に行けば、麻里と歳が近い子供がいて、麻里にも友達ができるかもしれないと、私は少し期待をしていたのです。



幼稚園が近くにあるこの公園には麻里と同じくらいの歳の子もいました。



そして、私が麻里と一緒にブランコで遊んでいたとき、麻里は歳が近そうな女の子を見つけると、その子の方へと走っていきました。



私はそんな娘の元気な様子を微笑みながら見ていたのです。
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