百怪談
突然のあり得ない出来事に僕はバランスを崩し、川の中へと倒れ込みました。



頭までが水につかった僕はパニックになりながら起き上がろうとしましたが、僕が地面に足をつこうとすると、誰かがまた僕の足を引っ張るのです。



僕は息ができない苦しさの中で死の恐怖を感じながら、僕の足を引っ張っている何者かに目を向けました。



川の水は澄んでいたので、僕には僕の足をつかんでいる何者かが見えたのです。



僕の後ろには青い服を着た顔の白い男の子がいたのです。



その男の子の表情は苦しげで、まるで僕に助けを求めているように見えました。


その男の子は僕よりも少し年下に見えましたが、僕にはその子を助けることなどできません。



なぜならその子は目を見開き、まばたき一つしないで僕を見ていて、その不自然な様子から生きている人間とは思えなかったのです。
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