百怪談
「愛菜ちゃん、どうしたの?

どうして泣いているの?」



私は小さな声で愛菜ちゃんに話しかけましたが、愛菜ちゃんからの返事はなく、愛菜ちゃんは泣き続けていました。



私はそんな愛菜ちゃんが気になって、愛菜ちゃんの部屋のドアを開けることを決めました。



どうして死んだはずの愛菜ちゃんの泣き声が聞こえてくるのか?



当時の私には当然わき出てくるはずのそんな疑問ですら、思い浮かぶことはなかったのです。
< 6 / 72 >

この作品をシェア

pagetop