Livre magic〜願い続けた永遠〜

みんなと一緒に戦いたい。みんなに「ありがとう」って言わないと……。

僕の体がふわりと浮くような感覚がする。目を覚ます時が来たんだ。

目を開けると、僕はメルキュールが作ってくれた結界の中にいた。メルキュールが「気が付いたんだね」と微笑んでくれる。

「メルキュール、ありがとう。みんなは……」

「戦っているよ」

メルキュールが指差す方を見れば、リオンは弓を構え、エリカは銃を発砲し、カズがゾンビを、シャルロットは剣を手に戦っている最中だった。みんなボロボロに傷付いていて、戦い始めてから相当な時間が経っているのがわかる。

「メルキュール、行ってくるよ」

剣を手にし、僕は結界の外へと走る。エリカがオズワルドさんの魔法に当たりそうになっているところだった。

「マジック！」

僕は剣に防御魔法をかけ、エリカの前に素早く立つ。そして剣で魔法を受け止めた。

「先生……！」

「ノワール！」

エリカたちが驚く声を上げる。僕は一人ひとりに「ごめんね、ありがとう」と言った後、オズワルドさんを睨んだ。