Livre magic〜願い続けた永遠〜
オズワルドさんが怯んだその一瞬が大きなチャンスだ。僕が思い切り剣で斬りかかろうとし、オズワルドさんはそれを避ける。でも、剣を振り下ろしているのは僕だけじゃない。シャルロットがいる。

シャルロットの攻撃を避けると、リオンとエリカが連続で弓と銃で攻撃をする。さらにカズが操る亡霊やゾンビもいて、オズワルドさんはどんどん追い詰められていった。

「クソ!お前たちを倒すために脱獄したのに!」

追い詰められたオズワルドさんが悔しげに言い、リオンは「でも一年、会っていない時間がありましたよね?」と冷たい口調で言う。

「一年もあれば、俺たちは訓練して戦い方をもっと覚えますよ」

「クソ!!」

オズワルドさんは僕ら睨みつけ、何やら呪文を唱える。すると、オズワルドさんだけが白い光に包まれて消えていった。

「本の外へ逃げたんだ!追わないと!」

メルキュールがそう言い、僕はこの本の終わりの文を唱える。

「意識が朦朧とする中、僕の頬に涙が伝った」
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