君の甘い意地悪。



数ヶ月前──────



あ、やばもう時間じゃん!


授業はじまっちゃう、、!




この日は移動教室の日で急いでいた。

ついはや歩きで教室までいっていたのだが、角を曲がる瞬間にどんっと誰かにぶつかってしまった。



「わっ、ごめんなさい、、!大丈夫ですか?!」


「はい、大丈夫です。」


そう言ってにこっと笑ってくれた。

私の不注意なばかりに、、。
情けない。


「ごめんね、怪我してない?」

「……先輩って優しいですね。」


急に言われた。


優しい、、?


でも私から一方的にぶつかっちゃったから私の責任だよね、、?


私は意味が分からずなんで?と言った。


「だって、先輩急いでたじゃないですか。そんな急ぎな用事があるのに怪我してないか聞いたりとか、普通そんな事しないですぐ謝って行っちゃいますよ。」


そんなものなのかなぁ。

今回のは完全に私の不注意だった。








< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop