SqUaRe
げ。
来た。

あたしがいやーな声のする方向に目を向けると…
ガールズの甘ぁーいソプラノ声はいっそう大きくなった。


「「「たけくんっ♪」」」


みんなに向けてよっ♪と言いながらやってきた武は

「今日もかわいーな、ガールズはっ」
くるくると皐月の巻いた髪を自分の指に巻きつけた。

「きゃー♪」
歓声の上がること。

「いいなぁ、皐月!」

「あたしもされたいーっ」

「武…うせろ」

「それは無理」

ねー♪…って。
何あんたら顔見合わせてんのよ。
つか、ガールズ巻き込むって…どーよ?

呆れて言葉も出なくなったあたしは携帯を取り出そうと鞄の中をあさったけど…携帯は見つかんなくて。
はぁ…また忘れてきた。
あたし、携帯正直いらないと思う。
どーせ、メール着てもセフレくらいだし。

ま、いっか。

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