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「んじゃあ…」

トンッ…
椅子から立ち上がる麻里は続けた。

「倫のことも?」

「…そればっかりはうまくはいかねぇよ」

「このまんまじゃ…あんた、ただのセックスマシーンどまりだよ?」

カッと頬が熱くなる。
セックスマシーンだと?
コイツ…何言うんだ、いきなり。
マジ、むかつくんだけど!!

「しょーがねえだろ?つうかお前教室戻れ!!」

「わかってるわよ。じゃーね」

お子ちゃまだねー、そう言ってからヒラヒラと楽譜を持った手を振る背中に

「年増」
聞こえないと思って呟いたら。

麻里の野郎、思いっきり睨みつけてきやがった。


バタンッ!!


「はぁ…」

何で女ってこえーんだろ…
俺は思い切り閉まるドアにため息をこぼした。
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