カメラを趣味にしていたら次期社長に溺愛されました
首を横に振ると奏音さんは眉根を寄せた。
「えぇー?和津兄、良くない?従姉妹の私が言うのも何だけどカッコいいし、財力もあるよ」
「そんな方に恋人がいないはずないじゃないですか」
笑って言えば奏音さんも思うところがあるのか、それ以上のことを言わなかった。
「でも咲ちゃんも彼氏いないように見えないよ。この前、叔父さんに会った時、咲ちゃんの名前出したら『加藤くんは見た目も仕事の力量も頭抜けているんだ』『俺が独身で同年代ならば』って言っていたもの」
叔父とは社長のことだ。
恋人の有無について聞かれ、いないと答えた時、『俺が独身であと20若ければ』と冗談混じりに私にも言ってくれた。
「社長はユーモアのある面白い方ですよね」
社長は話しやすく、一緒に仕事をしていてつらいと思ったことはない。
「社長のような方と巡り会えたらいいな」
出来れば秘書業も社長の元に戻りたい、とこれは言わずにおいたけど奏音さんがじっとこちらを見てきたので内心焦る。
「えっと、どうかしましたか?」
「いや、改めて咲ちゃんって可愛いな、って思って見てたの。叔父さんも半分本気で言ってたのかも」
「それはないですよ」
笑っていなすも奏音さんはまだ私の顔をジッと見てくる。
なんだか気恥ずかしくてビールが進んでしまう。
「えぇー?和津兄、良くない?従姉妹の私が言うのも何だけどカッコいいし、財力もあるよ」
「そんな方に恋人がいないはずないじゃないですか」
笑って言えば奏音さんも思うところがあるのか、それ以上のことを言わなかった。
「でも咲ちゃんも彼氏いないように見えないよ。この前、叔父さんに会った時、咲ちゃんの名前出したら『加藤くんは見た目も仕事の力量も頭抜けているんだ』『俺が独身で同年代ならば』って言っていたもの」
叔父とは社長のことだ。
恋人の有無について聞かれ、いないと答えた時、『俺が独身であと20若ければ』と冗談混じりに私にも言ってくれた。
「社長はユーモアのある面白い方ですよね」
社長は話しやすく、一緒に仕事をしていてつらいと思ったことはない。
「社長のような方と巡り会えたらいいな」
出来れば秘書業も社長の元に戻りたい、とこれは言わずにおいたけど奏音さんがじっとこちらを見てきたので内心焦る。
「えっと、どうかしましたか?」
「いや、改めて咲ちゃんって可愛いな、って思って見てたの。叔父さんも半分本気で言ってたのかも」
「それはないですよ」
笑っていなすも奏音さんはまだ私の顔をジッと見てくる。
なんだか気恥ずかしくてビールが進んでしまう。