僕の彼女はヤンデレです

「だってね、私に料理を教えてくれたのはミチルちゃんのおばあちゃんだったのよ……。
懐かしわ！」
「そ、そうなんですか！？
じゃあ、祖母の味を色々知って居るのですか？」
「大体の物は教えて貰ったわよ！」


嬉しそうに目を輝かせるミチル。

それも、そのはずだ。


ミチルは、おばあちゃんに料理を習えなかった事を後悔していたんだ。


「なら、おばあちゃんの味を教えて下さい！」
「それは、ミチルちゃんのおばあちゃんも喜ぶわね！」
「えっ……」
「だって、あの人はミチルちゃんが大好きだったから……」
「ほ、本当に？」
「よく、ミチルちゃんの自慢をしていたわよ！
あ、料理が教える代わりにお願いが有るの！」
「はい」
「私、足が悪いからお買い物をお願い出来るかしら？」
「もちろん！」
「じゃあ、買う材料をメモするわね！」


ゆっくり歩きながら、部屋に入ったおばあちゃん。

数分後に出て来て一枚のメモをミチルに手渡した。
そこに書かれといたのは、煮物の材料。


それを、ミチルと一緒に買いに行く。


向かったのは、ミチルと一緒に暮らしている家の横に有る小さなスーパー。


本当に狭く、コンビニ程の大きさだ。