僕の彼女はヤンデレです
薄汚れたレジに立っている、おばちゃんがミチルを見て微笑んだ。


「ミチルちゃん。
いつも来てくれてありがとう!!」
「いいえ!!
小さな時から通ってたから、来やすいんです!」
「嬉しいわぁ〜」


小さい店だが、雑誌、果物、野菜、肉、魚、惣菜と大概の食べ物は揃っている。


値段は少々高いが、落ち着く雰囲気を醸し出していた。


狭い店内をメモを見ながら歩くミチルは、くすんだ色のカゴに商品を入れていく。


買い物を済ませたミチルと一度家に帰ったら、やたらとテンションが高い。


「陸ぅー!」
「どうした?」


甘えてくるミチルの頭を、子供をあやすように撫でた。


「なんか、おばあちゃんに料理を教わった人が居て、私ラッキー!!」


いつも、マイナスな言葉しか言わないミチルが明るい。それだけで、幸せに思えた。


「そうだな。きっと、天国のおばあちゃんがミチルに料理を伝えたがって居たんだよ!
それが、伝わった__」


グーッと顔を近付けて来るミチル。


「そう思う?」
「うん。ミチルのおばあちゃんはずっとミチルを見守ってるよ!!」
「だよね!私もそう思う!」
「ミチルの笑顔好きだな」
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