僕の彼女はヤンデレです
そう言っただけなのに、真っ赤になるミチルが愛しくて堪らない。


「きっと、おばあちゃんもミチルの笑顔を見て幸せな気分になっているよ」


ミチルがにぃーっと笑う。


「そうだと良いなあ」
「そうなんだよ。ミチルは見守られている!」
「ありがとう。じゃあ、料理教わりに行こうかっ!」
「そだな」


大量に買った材料を俺が持ち、近所のおばあちゃんの家に向かった。


インターフォンを押すと笑顔のおばあちゃんが玄関から顔を覗かせた。


「買い物ありがとうね。足が悪いから、助かるわよ!!」
「いえ。料理を教われるのだから、これくらい……」
「とりあえず、お茶でも飲んでゆっくりしましょう」


そう言うと部屋に案内された。

広い空間に畳で懐かしい感じがする部屋に、線香の香りが漂っていた。


そこで、冷たい麦茶を飲むと暑かった体が冷えていく感じになる。


十五分程世間話をすると、台所に向かったおばあちゃんがまな板を取り出した。


「そろそろ、夜ご飯の準備をしましょうか!」


急いで台所に行くと、おばあちゃんに頭を下げたミチル。


「よろしくお願いします!」
「そんなにかしこまらないで!
元々、ミチルちゃんのおばあちゃんに習った訳だし!」
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