僕の彼女はヤンデレです

嬉しそうな顔でピザを頬張ったミチルが、幸せそうな表情を浮かべる。


「なに、これ！！
私、毎日これでいい！！」
「ま、毎日ピザ！？」


絶対に嫌だ＿＿


「そうそう！」
「毎日ピザはキツくない！？」
「全然！それにしても、これ美味しい〜」


ピザをパクパク食べていくミチル。
俺の分まで食べた挙げ句……


「もうヤダ！ピザ当分見たくない……」


ゲッソリした顔でそんな事を言っているからどうしようも無い。



「ピザって、美味しいけどお腹いっぱいになっちゃうよね！！」
「うん。
もう限界！！」


なんて言いながら、残ったピザを口に運ぶミチル。


「限界なら残しなよ」
「食べ物は残したら駄目なの！」
「なんで！？」
「だって、動物や植物の命を貰っているんだよ？」


命か……


そんな事、今まで1度も考えた事が無かった。



「うん。そうだね。
そんな事考えるなんて、ミチルは偉いな……」


金を出したら食べられる物。


そんな考えの俺からしたら、新鮮。


「えへへ。
実はおばあちゃんの言葉なの！」
「そうなの？」


懐かしそうな表情で、遠くを見つめるミチルの横顔に見とれてしまう。