僕の彼女はヤンデレです
「そんな変わり者でも愛してくれる?」
「それは、私の台詞だよ!」
「そう?」
「あのね……」
「どうした?」
「私、出来るだけ普通になるから……」
「俺以外に迷惑掛けなければ、そのままでいいよ……」


悩んだ表情を浮かべるミチル。


「でも、ヤキモチばっかり妬いちゃう……」
「それだけ、俺が好きって証拠かな?」
「それも、有るけど……」
「うん?」
「自分に自信が無いの……」


確かに、前からミチルは自分に自信を持たない。


「うん、知ってる」
「自分みたいな地雷より、良い女の子いっぱい居るから、不安で仕方なくて……。

いつ、他の人に陸を取られちゃうんだろうと思うと頭がおかしくなっちゃう!!」


ミチルの思考回路が少しだけ理解出来た。


そんな、考え方じゃ辛いだろう。



「俺は、ミチルとずっと一緒だよ!」
「その言葉は嬉しいのに……。
__不安が消えないの……」


思い込みってやつだ。
でも、信じていると本当のように感じてくるだろう。


俺は、ミチルを裏切る気なんて無い。


でも、ミチルには伝わらない。


もし。
もし、ミチルが俺以外の男に行ってしまったとしたら?


凄く、嫌。
< 142 / 165 >

この作品をシェア

pagetop