僕の彼女はヤンデレです
でも、俺はミチルが他の男に行くだなんて思ったりしない。


それは、ミチルを信頼しているから__


って、うん。
もしかして、ミチルは俺を信用して居ないのか?


「ミチル」
「ん?」
「俺の事信用出来ない?」
「陸が……」
「うん?」
「陸が、浮気しないって事は分かるよ……」


あれっ?


「なら、心配する必要ないよ!」
「違うの……」
「ん?」
「今の陸は浮気しないけど、きっといつか、私に呆れていなくなっちゃうの……」


意味が分からない。


でも、ひとつ言えるのは俺の事は信用してくれているらしい。


ホッとしたし、嬉しいけど……


「どういう事?
俺は、居なくなったりしないよ!!」
「そうだと良いな……」


泣き腫らしたミチルの表情が安堵に変わる。


ミチルは不安で堪らないのかな?


でも、ほんの一瞬でいいから、幸せな気持ちになってくれたら嬉しいな。


欲を言うなら、ずっと安堵して欲しい。


だから、俺はミチルに信じて貰うんだ。


なあ。
どうしたら、信じて貰える?


なぁ。
どうしたらいい?
分からない__


「ミチル」
「うん?」
「俺を信じて……」
< 143 / 165 >

この作品をシェア

pagetop