僕の彼女はヤンデレです
「信じているんだけど、完璧には難しいよ……」
「信じて貰う為なら、何でもするから……」
「な、んでも?」


ミチルから視線を逸らさずに、コクリと頷いた。


「なら。24時間、私から離れないで__」


てっきり、恐怖を感じるような言葉が返って来ると思っていたのに。


24時間一緒に居るなんて無理だろうが、それだけ俺と一緒に居たいて事だろう。


「か、可愛いな!」


つい、本音が漏れてしまって口角が緩んでしまう。


「か、可愛いの!?」
「うん!」
「嘘だ!本当は重いでしょ……」
「何で?」
「前に付き合ってた人に、同じ事言ったらキレられた……」


ミチル付き合ってた人居たんだ。
なんか、ショック。


「ミチル。
付き合ってた人居たんだね……?」


自分でも表情筋が固まっている事が分かる。


そんな、俺を見たミチルが口角を緩めた。


「なに!陸、もしかして、ヤキモチ!?」
「そ、そうだけど?」
「本当?」
「うん……」


ミチルが嬉しそうに笑いながら、抱き付いて来る。



「ヤキモチ妬かれるの、嬉しい!!」
「愛されてるの感じるよね」
「う、ん」
「ちなみに!」
「うん?」
「元彼とは、何も無かったから!」
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