僕の彼女はヤンデレです
明日は休みだし、時間だって有る。

「大丈夫だよ!」
「陸は何飲む?買いに行こうよ!!」
「俺はジュースで……」
「可愛い!!」

不思議だ。

可愛いて言われるのは好きじゃなかったが、ミチルに言われたら嬉しい。

もっと可愛くなりたい。

「じゃあ、行こう!!」

そう言われ、外に出る。
ポツンポツンと立っている街灯の灯りだけを頼りに、コンビニに向かった。

「この道、1人の時は怖いんだよね……」
「怖いとかじゃ無くて、女の子が1人でこんな道歩いていたら危ないよ……」
「私は大丈夫だよ……」
「いや、心配だから夜の独り歩きは駄目!」
「でも……」
「でもじゃない!」
「ううん。これからは、陸が着いて来てくれるでしょ?」

ああ、そうだ。
俺は、ミチルと同棲を始めたんだ。

本当に突然過ぎて実感が湧かないが、引っ越しも済んでいる訳で。

「だね!!」
「ねえ、陸……」
「ん?」
「居なくならないでね……」

今にも泣きそうな表情でそう呟くミチル。

ああ、ミチルも同じ気持ちだったなんて。

余りに上手く行き過ぎて、悪い事が起こらないか心配になってしまうんだ……

「俺は、居なくならないよ」
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