僕の彼女はヤンデレです
ミチルの腕が絡み付く。

「約束だよ!!」
「うん!」

しかし、コンビニが見えてきたらその手は元に戻った。

コンビニに入ったミチルは嬉しそうな顔をして、お酒コーナーに向かう。

甘そうなお酒を大量にカゴに入れていく、ミチル。

「え?そんなに飲むの!?」
「ううん。まとめ買い!!」

コンビニで買うより、スーパーの方が安い気がするが……
コンビニ限定のお酒なのかも知れない。

「そっか!」
「陸も好きなの持ってきなよ!ジュース!!」
「あ、うん!」

選んだのはコーヒーを2本。

「おつまみとか要らないかな?」
「ミチルの唐揚げで満足したから、大丈夫!!」
「ふーん!!」

そう言って、俺をマジマジと見るミチル。

「ど、どうしたの?」
「私はお酒飲みながら食べちゃうから、不味いのかなぁ……?」
「えっ!?」
「ほら……」
「どうしたの?」

そう言うと、俺の腹部をツンツンするミチル。
その表情は困っているかのように見える。

「陸のお腹……。凄い細い……」

そうだ。
ミチルはぽっちゃりしている事を気にしていたんだっけ。

可愛いから忘れていた!!

「あ、俺がガリガリなんだよ。もうちょい太りたいなぁ……」
「ずるい!!」

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