僕の彼女はヤンデレです
腹も減るし、喉が乾くのだ。

産まれて初めて、弁当を量で選んでしまった自分に驚いてしまう。

コンビニを出ると、現場に戻り日陰で弁当を食べる。

「兄ちゃん!細いなぁぁ!」
「あ、はい……」
「そんな細かったら心配だから、もっと飯を食え!!」
「はい!!」

そういや、俺が細い事をミチルも気にしてたっけ。

まあ、ミチルの場合体型にコンプレックスが有るから、俺の方が痩せているのが嫌なのだろう。

もう少し筋肉質な身体を目指すか!!

「兄ちゃんを最初見た時は、痩せっぽっちで仕事になるか不安だったけど、根性あるな!!やっぱり、男は根性だよな!!」

そう言った、中年男性の身体は筋肉が凄い。

「あの……」
「ん!?」

俺も、ガッチリした身体に憧れる。

「その筋肉って、鍛えてるんですか?」
「あー!この、筋肉良いだろ?」
「はい!」
「兄ちゃん見る目有るな!ある程度の筋肉は仕事してたら付くけど、これはジム通いで鍛えてる!!」
「そうなんですね!」

ミチルに借りているお金を返したら、ジム通いも有りなのかも知れない。

ミチルに似合う男になりたい。
ミチルに紹介した仕事をそれなりにこなしたい。

その一心で仕事を頑張った。

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