僕の彼女はヤンデレです
5時になったと同時に仕事は終了して、工場に帰ると笑顔のミチルが話し掛けてくれた。

「陸。仕事頑張ったんだね!」
「うん。迷惑は掛けたかもだけど、俺なりに頑張ったよ!」

ミチルが俺に生きる意味を教えてくれた。

「お風呂沸かしてるから、入ってご飯にしよう!!」
「うん!」

そんな会話をしながら、家に帰る。

風呂に入ろう__。と思った瞬間だった。

「ねえ……」
「うん?」
「今日は女の人と喋ったりしていない?」

真面目な顔でそんな事を聞くミチル。

しかし、会社的に女の人なんて現場には居ない。

それどころか、事務員もミチル1人でしていると聞いた。

「うん。喋ってないよ!
てか、ミチルも見ただろ?中年の男の人と車に乗った所を!!」
「うん!あれ、私のお父さん……」
「へっ?それなら、丁寧に挨拶くらいしたのに……」

プイッとそっぽを向くミチル。

「あんな奴に挨拶なんて要らない!!」

__そんな

だって、ミチルはニコニコした顔でお父さんと話していたじゃないか。

確かに、酷い父親だけど笑っていたから和解している物だと思ってしまう。

「嫌いなのかな?」
「嫌いじゃないよ……。嫌いだったけど恨みを晴らしたから……」

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