僕の彼女はヤンデレです
怒鳴られる理由がミチルには無い。

そう思ったら、怒りが沸騰しそうだ。

「何があったか知らないけど、一方的に怒鳴るなよ。煩い!!」

そう言うと、おばさんのイライラの対象が俺に切り替わり近付いてきた。

「まあまあまあ!
従業員の癖に偉そうな奴が来たわね!!」
「皆が居るのに恥ずかし気も無く、怒鳴るなよ!!」

そう言った瞬間だった。

手に持っていたペットボトルをこちらに投げるおばさん。

「従業員の癖に偉そうにしてるんじゃないよ!」

そう言うと、何処かに行ってしまったオバサン。

「陸!大丈夫!?」
「アイツはどっかに行ったから。もう、ミチルは悪く言われないよ!」
「私の為?」

そう言うと、綺麗な涙を流すミチル。

今まで耐えていたのだろう。

「ミチルを嫌な事全てから守りたいんだ!」

その小さな身体が震える。

「嫌な事くらい平気だよ……」
「えっ!?」
「こんなにも、陸が私の事考えてくれる。
それだけで、十分幸せ!!
て事で、落ち着いたら顔出すから、皆で待っててね!!」
「あ、うん……」

ミチルが心配だが、言葉に従う。

事務所から、皆の場所に戻る途中ミチルの父親に話し掛けられた。

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