僕の彼女はヤンデレです
ミチルの為に何かしたい。

そう思った俺は、ミチルの髪をドライヤーで優しく乾かす。

「なんか、これ。小さい時を思い出す……」
「ん?」
「祖母がね良く私の髪を乾かしてくれていたの……。なんか、懐かしいなぁ……」

今までのミチルにとっては、祖母が全てだったのかも知れない。

「そうかあ!ミチルの髪凄くサラサラだね!」
「うん、髪の毛のケアはちゃんとしているよ。少しでもまともになりたくて……」
「ミチルは可愛いよ……」
「ありがとう……」

ミチルが少し素直になった気がする。

髪を乾かすと、近所のスーパーに向かう為に歩く。

「ミチルは何が食べたい?」
「んー!痩せる食べ物!!」

そんな事を言いながら、はにかんだミチル。

女の子だから、痩せたいのだろう。

「じゃあ、和食にする?」
「でも、ドリア食べたいらしい……」
「最強に太る食べ物を選んだな!!でも、食べたいなら作るよ!!」
「え、太るの?」
「バターライスにチーズにホワイトソースだからね!!」

困った表情を浮かべるミチル。

「じゃあ、我慢しとこうかな……。
これ以上太ったら、やばいし……」
「食べたいなら食べなよ!ミチルは、もう少し太っても大丈夫だよ!」
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