僕の彼女はヤンデレです
「彼女と一緒にキッチン立つのが、夢だった!!」
「そうなんだ!じゃあ、私は卵スープ作りながら見るね!!」
「うん!」

ずっと夢だった。

なんだか、幸せな家庭の一コマ。

いつか、ミチルとの間に子供が産まれてなんて考えてみたりなんかして。

考えたら伝えたくなってしまう。

「将来、子供が欲しいね!!」
「私の子供かぁ……」

そう言ったミチルの声は暗い。

流石にいきなり子供が欲しいなんて言われたら、嫌だろうかなんて考えたら悲しくなる。

「ごめん。変な事言ったかな……?」
「違うの……。
ただ、子供が私に似たら可哀想だなぁなんて思っちゃって……」

ミチルに似たら可哀想?

「可愛いと思うけど!」
「やだよ。それに、私みたいな人生だったら、辛いもん……」

そう言ったミチルの瞳には涙が浮かんでいる。

「ミチルみたいな人生?」
「うん。私は、嫌われ者だから……。
見た目も、こんなんだし……」

ミチルは自信が無い。

「見た目可愛いよ!」
「それは、陸が優しいから!」

これは、余り言いたく無かったが仕方がない。

「ううん。職場の仲間もミチルの事可愛いて言っていたよ!だから、不安になって付き合ってる事言ったんだ!!
ミチルはもっと自信持ってよ!!」

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